虹色宝石箱

私にしか出来ないお野菜起業に向けて。日々感じた事、学んだ事をつらつら綴ります。

伝統と地域のコミュニティ

今住んでいる地域ではそろそろ秋祭りの準備が始まりました。こちらでは獅子舞が盛んで、私が嫁いで始めの頃は「若い人が獅子舞してる」とびっくりしたものです。

 

昔は私の中で伝統芸能=年寄りのもの、田舎のもの≒ダサいというイメージがありました。地域のコミュニティも「田舎者の噂話の寄合」という勝手なイメージで好きではありませんでした。

なぜそんな勝手なイメージがあるかというと…母親の影響が大きかった気がします。

母親は当時珍しい「結婚しても働く女性」でした。長く働いていた事もあり職場でもそれなりの立場で、市街地でバリバリと仕事をこなす母はのんびりとした田舎で家庭に入っている一般的な主婦の方とは話が合わなかったのでしょう。地域の集まりでは全く中に入らず、生産性がない所謂井戸端会議は「時間の無駄」とバッサリ切り捨てる人です。

それが私が伝統芸能や地域のコミュニティにマイナスイメージを持つ土台ではありました。後は自分が都会的なものに憧れていた事もあります。

 

自分が実際お祭りなどの地域行事に関わるようになるとは思っていませんでしたが、現在では暮らし方や価値観も多様になってきたので母親の時代よりは入りやすかった気がします。後、若い人が多いということも運が良かったのでしょう。これは地域性ですね。

 

自分が参加する側になって身をもって感じた事があります。

それは継承者が居ないと伝統芸能はどんどん消えて行くと言う事。

地域のコミュニティが固まっていないとその集落は消滅し易いという事。

 

 伝える者、受け継ぐ者。

根を張って居るもの、外から来た者。

それぞれの生き方、それぞれの考え、それぞれの想い。

全てすり合わせるのは難しいけど、お互いが柔軟に対応して行かないときっと何もかもが消えて行ってしまう。

 

マイナスイメージを持っていた伝統芸能や地域のコミュニティに少しずつ良い印象を持ち始め大事にして行きたいと感じているので、今から起業する時もそういうものに少しでも貢献出来ればいいな…とぼんやり考えております。